個人年金保険は高利回り商品? 生命保険見直し・裏ワザ設計方法 ファイナンシャルプランナー(FP) 宮城県仙台市

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個人年金保険は高利回り商品?

『個人年金保険に加入すると税金で優遇を受けられるから得ですよ。』

『10万円の保険料で8,500円も税金が得しますから、年利8.5%の金融商品ですよ。』

こんな勧誘文句で保険の営業の方や税理士(最近税理士の信頼感を利用して販売を促進しようとしている保険会社もあるようです。)から個人年金保険に加入した方がよくいらっしゃいます。

なぜ、このようなことが言われるのか。

所得税で5万円、住民税で3万5千円の控除が受けられるため、税率がどちらも10%だった場合、8万5千円×10%の8,500円の利息相当。10万円に対して8,500円の得なので年利8.5%ということですが・・・


これは間違っています。


なぜなら、個人年金(税制適格)は年金を受け取る時期まで保険会社に預けっぱなし、しかも払い続けないといけないから。


35歳で個人年金に加入した場合、60歳で年金を受け取るまでの25年間払い戻しが一切できない。(払い戻すと元本割れします。)


最初の年に10万円個人年金に払った保険料を25年間預けっぱなしでつく利息が8,500円です。実は、25年固定の複利商品として計算するとわずか0.325%なのです。
銀行の預金(今だけの金利ではなく今後25年間の平均)金利よりも低いですよね。


年利8.5%になるのは59歳(60歳受取開始直前)の時に払う10万円分のたった1年固定の時だけの金利なのです。

では、個人年金で得する分は25年間平均すると本当は何%の金利なのか?


25年間の運用でつく得した税金分の合計が8.500円×25年=212,500円。毎年10万円積立ていって、25年後に250万円+212,500円=2,712,500円になるには、0.6%で月8,382円を運用することとなります。(8,382円×12ヶ月=100,584円)
これでもやはり銀行預金の方が25年平均で考えると得かもしれません。

個人年金保険自体も預かった保険料を運用してくれますので、本当の運用利率はこれよりも高くはなりますが、税金が安くなった分での利益が年利8.5%だというのは間違いであり、実際の運用利率とかなりかけ離れているとわかります。


私も個人年金を勧めることはあります。(税率が合計で33%の方は28,050円なので×25年=701,250円で同じように計算すると25年の税金が安くなった分の年利平均が1.9%になりますし、個人年金自体の運用利益も含めると3%以上になることもあるので、リスク商品が嫌いな方にはお勧めします。

また、中高齢者で年金受給までの期間が短く(それでも最低10年以上ですが)預けっぱなしの期間が短い方は高利の商品になることもありますので、お勧めします。

ただ、それでも住宅ローンがある方はそちらの金利の方が高い場合もありますので、それも含めて検討します。
(大抵今の個人年金保険の予定利率では、お勧めできませんが。)

私の普段の相談でもこの勘違いをして個人年金に加入してしまった方が多くいらっしゃいます。

その場合は住宅ローン金利(住宅ローン減税があれば、その間のメリットは所得税ではゼロ。減税が終わったあとのメリットだけで計算)なども含めて金利計算して、

@元本割れしてでも解約した方がいい場合は解約してもらう。

A契約から10年経過するのを待って払い済み(保険会社によって条件が違うようですが)にして、60歳まで塩漬けにして元本割れだけは回避する。

ような対応をアドバイスしております。

いずれにしても、相談者は「保険会社に騙されて○万円も損した!!」と憤慨されます。

このようなことにならないように、本当のプロに相談して、有利な選択をしてください。

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